見知らぬ番号からの着信があった。
折り返すと、「学び方がわかる本」を注文したいとのこと。
なにかお困りのことがあるのですかと聞いた。
お孫さんに問題がある。本はたくさん読むんだけど、好きなことだけ。落ち着きが無い。好きな勉強はできる。何かおかしいのよねえ。ディスレクシアとかADHDなんじゃないか。病院に行かせる話もしてたんだけど、娘はそれは必要ないと薬は飲んでないですよ。とのこと。
何が問題なのだろうか?
好きなことを自分の意志で勉強できてるんだからそれでよいではないか。と思いながらも話を聞いた。
薬を飲んでないのはよかったです。薬はダメですよ。勉強で何か問題があるのなら、この本に解決法があります。集中できないとか、イライラするとか、それぞれ個別の原因があって解決できるので、まずは「学び方がわかる本」読んでみてください。
と話して本を今日中に発送するとお伝えして電話を切った。
ここ最近、急に「学び方がわかる本」の注文が増えている。なにがあったのかと調べたら、テレビでディスレクシアの特集があったらしい。ディスレクシアといえばハリウッド俳優のトム・クルーズもそうだったと言われている。
彼は子供時代、アメリカとカナダで多くの学校を転々とする中、ディスレクシアだと診断された。何かを読もうとすると文を逆に読んだり、不安になったり、頭痛がする、ページの終わりまできても何を読んだのかまったく思い出せない。だから脚本も読めなかった。わかってるふりをし続ける。丸暗記して無理やり対処してきたが、理解しているわけではなかった。
飛行機のパイロットになるのが子供の頃からの夢だった。でも、航空学校に行ってレッスンを受けて一日であきらめた。自分には無理だ。
様々な手段を試した。速読だったりいろいろな個人指導を受けた。最後に出会ったのがアメリカの作家、教育者であるL.ロン・ハバード氏による「勉強の技術」
彼はこれを使って、パイロットになった。乗客を乗せて飛ぶこともできる。さらには映画のプロデューサーで映画会社を持ち、他にも会社を経営している。もちろん、俳優として大成功を収めている。
彼は、以前来日した際に当時の小泉首相に「学び方がわかる本」を渡した。
彼はディスレクシアだの学習障害だのとされてしまう読み書き能力のなさを、この本にある「勉強の技術」によって解決できることを伝えたかったのだ。
イライラしているのか、頭痛がしているのか、集中できないのか。起きていることにはそれぞれ原因がある。
ひとまとめに脳に問題があってそれは病気だとしたところで、解決にはつながらない。医者が出す薬は覚醒剤に類似した物質。飲んでぼーっとしておとなしくなったところで、読み書きできるようになるわけではない。読み書きに問題を抱えてしまうことについて、それが脳の問題だという証拠はない。証明した人はいない。子供の才能と個性を薬で潰してはいけない。
子供の才能を伸ばすための本当の意味での解決策があります。