230 おこってどうする2
さて、前回、「割合」がわからなくて、
いちいち私に聞いてくる人に対して、
イライラしてしまったことを書きました。
できないものはできないので、
できるようにしていけばいいだけ。
知らないものは、知らないので、
知ればいいだけ。
できないこと、知らないことについて、
腹を立てたり、怒ってしまう。
そのことで、余計なつまづきのもとを
さらに作ってしまうことになります。
わたしも、書いていて気をつけねばと反省。
さて、「勉強の技術」を使った指導を
長野県で小学生、中学生に対して行い、
非常によい結果を出している方から
メールをいただきました。
今週、奇遇にもメルマガで話題の
「割合」「%」で行き詰まっている5年生の、
勉強指導をする事になって、
1時間半ほど単語クリアー(注1)と
デモキット(注2)の適用をしました。
苦手でいやだぁ? わけがわからない???
と顔もつぶれ、あくびはジャカスカ出る状況でした。
デモキットは、約100個のペットボトルのキャップを使用。
(普段から集めて使っていますが・・)
教科書内の単語でわからない単語
「割合」
「果汁20%」
「微炭酸」
「当たる」
「歩合」
などなどの言葉の意味を辞書で
調べ、例文を作り、
デモによって、実際のモノと割合との関連を把握し、
理解に至りました。
え???っ! こんなに簡単なの?
学校のやり方じゃわからない・・・
辞書を算数で使うなんて今までない・・・
とスッキリして笑顔。
お母さんの迎えに、にこにこして行くと、
お母さん曰く
顔つきが全く違いますね・・・
こんなことあるのですか?
妹もお願いしたいです。
と おしゃって帰られました。
辞書への関心も高め、
デモ使いに興味も持って、
次回は「理科」「社会」などにも挑戦したいと
意欲的になって帰っていきました。
子供が晴れ晴れとした顔つきになるのは、
見ていてしあわせな気分になりますね。
注1 単語クリアー:勉強の3つの壁のひとつである、
「誤解語」を見つけて理解するための方法
注2 デモキット:勉強の3つの壁のひとつの
「実物がない」にぶつかったときの対処につかう道具
できないこと、わからないことは、
理解できない本当の原因をみつけて
それを解決すれば、いいだけ。
おこる必要はまったくありませんね。