228 その後のさらなる困難
そんなことぐらい、できますよ!わかってます!
ある中学生、学校が休みの間、
毎日3時間数学を勉強したけれど、
成績が全然伸びなかった。
と相談を受けました。
いくつか問題を解かせてみると、
できたりできなかったり。
計算に、分数がでてくると、
間違えてました。
そこで、
これ計算できる?
と、簡単な分数の足し算をさせようと、
問題を出しました。
そんなことぐらい、できますよ!
妙に突っかかってきます。
なんか、怒ってます。
じゃあやってみなよ
小学生でやることじゃないですか!
いまさらそんなこと。
分母同士を足したり足さなかったり。
といった自己流のよくわからない計算をしていました。
彼が、分数に関して理解していないのは明らか。
なので、もし本当に、
数学ができるようになりたいのだったら、
分数が何を意味しているのか、
1/3とか1/4が何を意味しているのか、
を理解する必要があります。
そのために、割り算とかもっと前の部分は、
わかっているのか、チェックする必要もあります。
でも、彼は、
小学生のことなんかいいですよ!
やりたくありません!
と激しく抵抗します。
そこで、責めたり怒るつもりはなくて、
君がうまく勉強できるようにしたいから、
と念を押した上で、
なんでそんなに嫌なのか聞いてみました。
小学生のとき、進学塾に通っていて、
難しい問題を大量にやらされた。
やらないと、父親にも母親にも怒られた。
父親には殴られた。
夜中の12時過ぎまで塾の宿題を毎日やっていた。
全部やらないと怒られるから、
しまいには答えを写すようになった。
などなど。
以上を話してもらって、
ようやく、小学生の算数の話ができるようになったのでした。
なにか、知らないことを学んで、知って、
なにかができるようになる。
それは、簡単ではないかもしれませんが、
楽しいことです。
子供が、その楽しさを知っていれば、
勉強を無理強いする必要はないはず。
余計な回り道はさせないで欲しいと
感じることが、最近よくあります。