128 理解に基づく教育を!  丸暗記だけではうまくいきません。



  ある中学生。

  英語の不規則動詞の変化をずらずら言えます。
  教科書にある表、ほぼ全部、暗唱できます。

  一生懸命、暗記したようです。

  でも、受け身の文章を作らせると、
  動詞が現在形のままです。


  お母さんは、なんでできないのかさっぱり分からず、

    なんでわかんないのー!

  と怒鳴ることになります。




  ある小学生。


  計算ドリルと称して
  何十問もある計算問題を解きます。

  簡単な足し算の問題がたくさんあります。

  答えはほとんど合っています。


  でも、どういう訳か、6+6 が16になります。


  間違えるのはそれだけです。

  ほかは合っています。

  で、何回やっても 6+6 は16です。



  どういうことなんでしょうか?




  最近、反復練習が効果的だ。

  という意見をよく耳にします。

  わたしも小学生の頃は、漢字を何度も書かされて
  計算も何度も何度もさせられた覚えがあります。

  何度も繰り返して練習することで、
  漢字や英単語を覚えたり、
  素早く計算ができるようになるのは分かります。

  それを否定するつもりは全くありませんし、
  これは必要なことです。


  ただし、

  なんのためにそれをやる必要があるのか?
  なんの役に立つのか?
  漢字や英語だったら、どういう意味なのか?
  どう使うのか?使えるのか?

  それを教えたり考えさせたりすることなしに、
  反復練習させても、
  やったこと、おぼえたことは
  何の役にも立たないことになります。

  試験では答えられるかもしれません。
  合格点をとれるかもしれません。

  でも生きていく上で、
  その知識を役に立たせることはできないでしょう。


  例であげた受け身の文が作れなかった中学生。

  「過去分詞」の意味、使い方を理解させてはじめて、
  自分が何を覚えさせられて、テストをされたのか
  気がつきました。

  目の前で突然目が覚めたように、
  頭が働き始めたのが分かりました。


  まず必要なのは、理解することです。

  その上で必要ならば、反復練習をして
  しっかり覚たり、身につけることができます。

  丸暗記だけでは理解したことにはなりません。

  理解するための方法が「勉強の技術」です。



関連リンク