064 被害者的な態度


    なんでおれがこんな、
    「原子」なんて勉強しなくちゃいけないんだ。
    そんなもん、わかってるよ。
    むかつくなー。
    だいたいおまえ何だえらそうにしやがって。 


  目の前の彼は、あからさまに腹を立てています。
  落書きをしたノートをやぶり、
  くしゃくしゃに丸めて、投げます。

  自分の財布やら、教科書やらを
  なくしたりしていることもあります。

  で落ち着いて座っていられません。
  トイレに行こうとしたり、帰ろうとします。  



  こういった症状は、ADHD(多動性障害)、LD(学習障害)
  などという名前が付けられています。
  これは、医者にかかると
  脳の障害だとされて、薬を飲まされます。

  その薬は、へたしたら、違法とされている覚醒剤よりも
  影響力が強く、依存性があるものだったりします。



  「脳の障害」って、証拠はどこにもないんですよ。
  証明した人はいません。



  わたしは、目の前のその落ち着かない人をどうするか?


  まず、彼とよいコミュニケーションを保ちます。
  わたしが怒ったり、感情的になったりは絶対にしません。

  で、彼がどこから、そういう状態になったのか見つけだします。
  そして、そうなる前にある誤解語を見つけだします。

  そして、その誤解語を調べさせます。
  ひとつやふたつではないかもしれません。

  調べるのをいやがるかもしれません。

  でも、わたしは、彼とよいコミュニケーションを保ち、
  調べさせます。

    
  それを続けていくうちに、彼は突然我に返ります。


  なんだ!
  これが分からなかったんだ!



  時々は手伝う必要があるかもしれません。
  でも、あとは彼は自分で誤解語を見つけて、
  調べていくようになります。
  
  落ち着いて熱心に勉強をすすめるまともな人になっています。
 


  原因は「脳」ではなく「誤解語」です。 



  「誤解語」によってものすごくたくさんの
  ろくでもない状態が起こります。


  今現在の状態は、もしかしたら、何年も前の「算数」
  の中にある誤解語のせいかもしれませんよ。




  誤解語によって何が起こるかについては、

  「学び方がわかる本」48ページ 誤解語を見過ごすとどうなるか
  「基礎からわかる勉強の技術」83ページ 誤解語から生じる2つの現象

  に記事が出ています。






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