051 勉強ができないのは、やり方を知らないからだ!2


8月22日に渋谷ウィメンズプラザで行われた、
「十代を真剣に考える」ワークショップでの、
村田の講演の2回目です。

わたしは高校生になって、
だんだん勉強できなくなっていきました。
教科書や参考書を開くと、意識が遠のいていって、
ボーっとしてきて、気がつくと寝てしまうのです。

わたしが通っていた高校は、
進学率がほぼ100%の高校で、
高校2年生の後半にもなると、周りの人たちは、
受験を意識しはじめます。
わたしも、やらなきゃいけないのかなあと、
勉強をしようとしました。

でもわたしは、参考書をひらくとねてしまうのです。

いつもいつも、すぐ寝てしまうのです。
はっきりした原因が分からず、
気合いが足りないんだと思って、
水風呂に入ったり、コーヒーを大量に飲んでみたり、
気合いと書いてあるはちまきをしめてみたりするのですが、
まったく、効果はありませんでした。

自分は頭が悪いんじゃないか、
何か脳に欠陥があるんじゃないかと、
不安に思い始めました。

周囲の人たちは一生懸命勉強していたりします。
わたしは、だんだん取り残されたような気分になっていきました。

もうどうにもならないとやけくそになって、
こんな世の中間違っている、
学校が悪い、社会が悪い、破壊してやると、
何でそうなるのか、よく分かりませんが、
教室のいすとか机とか、けったり、
ぶん投げて壊してみたりしました。

でも、そんなことしても何も解決しませんでした。

その後、なんとか大学に入ることができましたが、
勉強していてすぐに眠くなってしまう問題は、
解決することができず、大学はすぐにやめてしまいました。


そのあと、しばらく、高層ビルの窓ふきをやって、
なんとか、生活していました。
何年もその仕事をしてきました。
ただ、なにかを勉強しようとすると眠くなってしまう問題は
ずっとそのままでした。

このままだと、窓ふきで人生終わってしまうんじゃないか
と思って、いやだったんですが、
どうすることもできませんでした。


ある時、友人から、「学び方が分かる本」を紹介されました。
今出ているものの古い版で、子供向けの本です。
文章は少なく、絵が多くて簡単に読めました。
で、そこには勉強していて障害になることには3つあって、
そのそれぞれの対処法について書いてありました。





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