030 誤解語は探し出す必要がある
生徒がつまっているのを解決した一例。
教材を前にして、生徒がぼーっとしてます。
生徒に、今読んでいるところより前のところで、
誤解語を探させます。
でも、たいてい生徒はいろんなことを言います。
「誤解語じゃないと思うんですけど。」
「ちょっと気分転換に一服してきたい。」
「勉強つまんない。」
「こんなことわかってます。わからない訳じゃないです。」
でもわたしは、誤解語を探させます。
生徒が、あまりにもボーっとしすぎているときは、
しつこくつっこんで聞いていきます。
たくちん:「で、どこまで調子よくやっていたの?」
しばらく聞いていると、最後にはなにかがでてきます。
生徒: 「銀河系なんて大嫌い。
なんで、ここに銀河系が出てくんの。
あーもうや。
帰っていいですか?」
たくちん:「ふーん、でなんで銀河系嫌いなの?」
生徒: 「え?」
たくちん:「何で嫌いなの?銀河系。」
生徒: 「嫌いに決まってるでしょ。あんなの人間の食べ物じゃないよ。」
たくちん:「え?食べ物?!」
生徒: 「子供の時、銀河系おやつよく食べさせられたんだけど
ちょーまずいんだよね。
食べないと怒られるし、晩御飯ぬきにされるし、
なぐられるし、・・・」
いくらわけがわからなくても、わたしは何も言いません。
生徒が落ち着くまで、ただ話を聞きだします。
その上で、辞書で「銀河系」を調べさせました。
すると、
生徒:「なんだ!?そうだったのか?!
銀河系って星の集まりのことなんだ。」
他にも、教材の中ではなくて、
昨日の会社での研修中にでてきた、
業界用語がわからなくて、
それ以降ボーっとしたまんまだった。
なんてことに、生徒が気がついたりします。
で、それが見つかると、生徒の意識は突然はっきりします。
ひとが、どこでどういうふうに単語を誤解しているか、
実際に話を聞いてみないと、わかりません。
「基礎からわかる勉強の技術」をお持ちのかたは、
「メソッド3単語クリアー」の章をごらんになって下さい。
誤解語の見つけ出し方がでています。
あと、単語の誤解の仕方は全部で10通りに分類できます。
これは、「学び方が分かる本」にあります。
これを知っておくことで、
自分や他の人が持っている誤解語を突き止めやすくなります。
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