024 押しつけられるのはいや


「勉強の技術」を知ったわたしは、
新人のアルバイト君に仕事を教えていきました。
そして、最後にはアルバイト君たちだけで、
現場が動いていくところまで、
もっていくことができました。

そのあと、わたしは、窓ふきのバイトはやめました。

ここまでが、先週までのあらましです。

で、その後わたしはどうしたか?

わたしは、Lロン・ハバード氏による
「勉強の技術」
をもっと知りたい。と思いました。
それで、さらなる勉強と訓練を行っていきました。

自分が、「勉強の技術」を使えるのはもちろんのこと、
自分以外の人が、「勉強の技術」を使って、
勉強を進むようにすることも、
できるようになりました。

「勉強の技術」を身に付けたら、
それぞれの人が、
自分で勉強が進めるようになっていきます。
自分でできるようになるので、
そばについて、いちいち教えたりする
必要が全くありません。

中学、高校時代、わたしはよく、
「勉強しなさい」と言われていました。
言われてイヤイヤやったからといって、
勉強できるようにはなりませんでした。


わたしは、キューバ音楽が好きです。
キューバ音楽を知る前には、
いろいろなジャンルのコンサートに行きました。
立ち見の会場で、一番前に熱狂的なファンがいて、
演奏中、体を動かしまくっています。
その少し後ろでは、
突っ立ったままただ聞いている人たちがいる。
という様子をよく見ました。

わたしは、突っ立ったまんま聞いていて、
のりがわるいと言われて、
よくムッとしていました。


キューバから来日した、あるバンドのライブに行ったときです。

 え!?

思わず身体が動きます。
演奏の合間のほんのわずかな時間に、
歌手が、足の動かしかたを説明します。
で観客にやらせます。
演奏の続きがはじまって、
会場にいるほぼ全員が、
教わった動きをしていました。
だれも、動けとか踊れとか、言っていません。

10年前のことです。
その当時キューバ音楽なんて、
知っている人は、マニアの人ぐらいです。
会場にいた人たちの大部分は、
生でキューバ音楽に接したのは
初めてだったと思います。
にもかかわらず、会場の前から後ろまで、
わたしも含めてみんな踊ってます。

無理矢理やらされるわけでもなく、
リズムとメロディが自然と体の中に入ってきて、
思わず体を動かしてしまいます。

途中で、リズムの取り方や、
足の動かしかたを説明されます。
で、その通りにやってみます。
会場にいるかたがたは、
年齢や外見はさまざまでしたが、
こんな人まで?!
と思うような人が、踊っていました。

3年ほど前、
あるキューバのバンドが世界的にはやりました。
日本にもやってきて、
ライブをしていきました。

わたしは、そのライブにはいけませんでした。
でも、観に行ったかたの話を聞くと、
会場にいた人は、やはり、老若男女、
こんなおじさん、おばさんまで、なんで?!
踊ってんの?!

どなたも楽しんで、踊っていたそうです。

わたしは、キューバの音楽家たちがやっていることは、
なにかをひとに教育するときの
理想的な形だと感じました。

なにかを教えるときに、
無理矢理やらせたり押しつけたりするのではなく、
その人が、自分からやりたい、身につけたいと思い、
必要な援助は与えるのだけど、
その人自身が自分で何かを身につけていける。

わたしは、人になにかを教えるならば、
そうできたらいいなと思っていました。

L.ロンハバード氏による「勉強の技術」はまさしく、
そのやりかたでした。
これは、身につけないわけにはいきませんでした。





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