コロンビアの奇跡。ある1冊の本に出会った男がコロンビアの犯罪発生率を60%下げ、ゲリラから45000人が開放され治安が大きく改善する道筋を作った。


元コロンビア警察大佐の男性の話。

コロンビア。暴力と犯罪がはびこる国だった。

ATMからお金をおろした老婆。ずっと付け狙われていた。1万ペソ(500円)奪われ殺される。たったそれだけのために、命を奪われる。

サッカーの試合。グラウンドの周りには、銃を持った大勢の警備員。審判の判定、試合結果、なにかしらの不満から暴動が起こる。けが人、死者がでる。サッカーの試合に行くのも命がけ。

ゲリラとの戦い。まず最前線で子供が銃を持って攻めてくる。次に第二線に女性がいて、彼女たちが突撃しろ、撃て、と子供たちに対して指示を出している。

子供とは、まともに戦えない。戦いたくない。ゲリラは敵の戦意を下げるために、子供を兵士にしている。

子供たちはどのように兵士になっていったのか?

二通りある。

一つは、無理やり強制的に兵士にする。ゲリラが町を襲う。そこの子供たちを連れて行く。反抗的な態度をとったり逃げ出そうとしたら殺す。そうして抜けられなくする。

もう一つは、ゲリラは正義の戦いをしているとだまして、入りたい気にさせ連れて行く。そして残虐行為を見せる。友人を殺させる。そして抜けたらお前がやられる番だとおどす。
少女に対しては、レイプする。性的虐待を行う。

ある若く美しい13歳の女の子。彼女はどのようにゲリラになったのか。
母親が再婚して新しい父親と暮らすことになった。彼女はその新しい父親からレイプされる。何度も。母親に助けを求めるが、信じてくれなかった。お前は嘘をついていると信じてもらえない。

父親から逃げるために、家出した彼女は、反政府軍のメンバーと出会う。あなたを助けよう。ゲリラに加われば、父親に対して復讐ができると言われる。そしてアジトに連れて行かれ、ゲリラのトップに会う。

そこから性的虐待がはじまる。彼女はまずはトップに犯され、そして兵士たちに犯される。2年間ずっとレイプされ続けた。そして妊娠する。

ゲリラではメンバーが妊娠したら殺す。それがルールだった。トップは彼女を中絶させようとして、手術をうけることになった。病院に行かされ、手術を受ける直前に彼女は逃げた。

そして警察に行き、全てを話して死んだ。

それを聞いて、私は子供を守る仕事をしなければならない。と思った。
子供たちをゲリラにしてはいけない。すでにゲリラ兵になっている子供たちを助けなくてはいけない。
こんなのは間違っている。おかしい。子供は銃ではなくおもちゃを持っているべきだ。
この状況を変えたい。なんとかしたい。

でも、どうやったら子供たちを救えるのか?

上司にどうしたらいいのかと聞いたら、犯罪者を逮捕し続けろと言われた。
それで状況が変えられるとは思えなかった。まったく希望がもてなかった。

そんな状況で打ちひしがれていたある晩、ゴミの袋に引き寄せられ、なぜか手にくっついてきた本。

読んた。

これが人々と国を助けられる本だ。
これを配ろう。この国の人達に、ゲリラにも犯罪者にもこれを読んでもらおう。と決めた。

それはアメリカの作家、哲学者であるL.ロン・ハバード氏による「The Way to Happiness しあわせへの道」だった。

「しわあせへの道」は私に、国にしあわせと笑顔を取り戻す可能性を与えてくれた。

犯罪者が好き放題になんでもできる状況だったある町。警察は彼らに対して何も手出しができない。市民は警察に話をすることを恐れていた。犯罪者に見つかり殺されてしまうから。

そこで「しあわせへの道」を配り始めた。ある市民が誰がこの町の犯罪組織のトップなのか話してくれた。それでトップを逮捕することができた。

首謀者は16歳の男の子だった。
彼と話した。
母は掃除婦。妹は生まれた時から脳障害を患っていた。
父は育児放棄して逃げた。
彼は母と妹のために何かしようととしていた。

そんな時、通りでストリートドラッグ、アルコールを目にし、ドラッグを使いはじめた。
ドラッグを手に入れるために、強盗、恐喝なんでもするようになった。それが、犯罪者としてのはじまり。

「しあわせへの道」を読ませ、
おまえはなにかしたいことがあるか?
と彼に聞いた。

自分が犯罪者にさせてしまった人達を助けたい。
家のペンキ塗りをしたい。どうやってペンキを塗ったらいいのか教えてほしい。
彼にいくらか資金を与えた。ペンキ塗りのやり方も教えた。仕事としてやっていけるよう、できる限りの援助をした。
いまでは、彼はかつての犯罪グループの仲間と、その街でペンキを塗り続けている。

小学校で、「しあわせへの道」のレクチャーを行った。
大きくなったら何になりたい?
と聞いたら、
お父さんのように泥棒になりたい。という子供がいた。泥棒が職業だと思っている。
なんてことだともう一度、「しあわせへの道」の盗んではいけません。の章を読んで聞かせた。
そうしたら、彼はこれをお父さんに読ませてもいいですか?お父さんに教えたい。
と言ってきた。

ゲリラが潜伏するジャングルに向かう。そこの子供たちに別の人生、生き方があると伝えに向かった。
ヘリコプターで「しあわせへの道」を大量に運んで落とした。
数日後、一人の少年が反政府軍から逃げてきた。銃を私に渡した。

「しあわせへの道」の配布活動が広まりつつあるとき、自分がサイエントロジー教会と関係しており、宇宙人を崇拝している狂信者だと新聞に書かれた。

「しあわせへの道」の21章の中1つの章に、「ほかの人の信仰心を尊重しましょう」とあるように、これは特定の宗教を広めることが目的ではなく、普遍的で誰にでもあてはまる道徳を広めるのが目的である。

サイエントロジー教会は、「しあわせへの道」の配布活動を後援している。でも、私はそれについてはよく知らなかった。

記事を書かれて、私は騙されたのかと思い、怒り狂ってボゴタのサイエントロジー教会に向かった。でも、教会に入って中の人達をよく見て話を聞いてみると、そこには社会を良くするために働いている人たちがいた。

何かがおかしいとその記者を調査していくと、記者が製薬会社からお金を渡されて記事を書いていたことが明るみにでてきた。

その結果、記者はテレビの公開生放送の場で、
嘘の記事を書いたこと。
そして、それは製薬会社からお金を渡され依頼された。
ということを証言させられることになった。
彼の記者としての信用はなくなり、私は活動をさらに拡大させた。

この本を配るときには、恋人に婚約指輪を渡すように手渡す。その指輪は孫にまで伝えられる。
孫はまた、同じように指輪を伝える。その指輪のように、しあわせへの道を手渡す。
何かのちらしのようにすぐに捨てられるようにはしたくない。

これまで、コロンビア国内で、「しあわせへの道」を1400万部配った。
その結果、コロンビアの犯罪発生件数が60%下がった。
ゲリラから45000人が開放された。
観光客が南米一増えた。

2011年FIFAコロンビア・ユース・ワールドカップでは、暴動事件が一件も起こらなかった。

コロンビアの成功により、犯罪、ゲリラ、治安悪化の問題を抱えるベネズエラ、ボリビア等南米の他の国々に、この活動が広がっている。